岐阜より富山へ通じるJR高山線で、飛騨一之宮駅から徒歩5分のところの老杉の森の中に水無神社がある。水無は、「みなし」と呼ぶ。水無は水成しの意味で、水主(みずぬし)のことである。
標高1529mの位山の山頂を境として、南に流れる水は飛騨川となり太平洋へ、北に流れる水は神通川となって日本海へと流れる分水嶺をなしている。川の水源である位山を水主の神の坐す霊山と仰ぎ、古代信仰の御神体山としてきた。今は奥宮が祭られている。
この山にはイチイの大原生林が繁っている。飛騨の名産品イチイ細工の原木になるものである。飛騨文化の中心をなす高山市の南西に隣接する宮村は、肥沃な北東部の宮盆地を囲んで、さらに西南にのびて重なる位山山地で二分されている。東の乗鞍岳において飛騨山脈より分岐して、西に伸びる位山山脈は宮峠で、南北文化の関門をなしている。位山の西南から流れる宮川の清流は、北上して高山市を流れ神通川となる。神社の前を流れる宮川の水は砂れきの下を潜流して水が無いように見えるので、水無川、水無瀬河原、鬼川原などと呼ばれてきた。
〒509-3512
岐阜県大野郡宮村5323
TEL 0584-22-1225
JR高山線
飛騨一宮駅下車すぐ